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2023年1月13日

第一回「はたらく人の創造性コンソーシアム」議事録

=設立趣意の説明と課題認識の共有=

2023年1月13日(金)、第一回「はたらく人の創造性コンソーシアム」が、東京都中央区にある晴海トリトンで行われました。参加者全員が現地に集まり、名刺を交換し合う活気溢れた雰囲気となりました。ウィズコロナの時代が始まったことを実感しました。

 

同コンソーシアムは、新規事業開発から日々の仕事の場面にいたるまで「人々がより高い創造性を発揮できる働く環境を実現」することを目指し、設立されました。新型コロナによる働き方の変化やAIなどの技術動向を踏まえつつ、はたらく人が創造性を発揮し、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会を目指す共創の場となります。

 

メンバーは、共同発起のイトーキ、NTT都市開発、oVice、ザイマックス不動産総合研究所、JTB、パソナ、VISITS Technologies、リコーと一般会員の日本マイクロソフトの計9法人です。一橋大学の永山晋准教授がアドバイザリーとして参加しています。今後、各社が得意とする領域の知見を活かしながら、議論を進めていきます。

議事のポイント

  • 事務局から設立趣意・課題認識について説明を行いました。今後「直接的な働きかけにより創造性を高める道筋」について、研究や普及活動を行うことが確認されました。
  • 2023年8月に中間レポートの発行を行い、中間報告会を開催するとの目標が共有されました。
  • 各メンバーとアドバイザリーが、「自己紹介」と合わせ「事前質問*の回答」を説明しました。

 

*事前質問:事務局から各企業へ「創造性」について質問を行い、自己紹介時での回答をお願いしました。

具体的な質問とご回答は、「議事の詳細」をご覧ください。

議事の詳細

事前質問①:自分が考える「創造性が高い」状況とは

  • ポジティブな感情である
  • 脳科学で言う「デフォルトモードネットワーク優位」で、ぼーっとしている状態にある
  • 物事に集中して新しい発想やアイディアや出る
  • ストレス・フリーの状態である

など、個人の状態に着目した回答が出されました。一方で、

  • 他者との交流を通じてこれまで解決できなかった課題を乗り越える
  • コミュニケーションとコラボレーションを通じた試行錯誤が上手く機能する

など、組織の在り方に着目した回答も出され、創造性について、「個人」「組織」双方の
レベルで検討を行う必要性が浮上しました。

 

事前質問②:創造性に関して課題だと思っていること

  • 創造性の定義や捉え方(意識)が統一されていないこと
  • 創造性の数値化が難しく、その効果指標を持ちにくいこと。社会的なコンセンサスがあるパラメーターが設定できていないこと
  • そもそも、日本企業にリスクを取る風土が乏しいこと
  • AIが進化することで、他人との関わりより、各人の美的センスや知識の多様性が重要になる可能性があること

などが指摘されました。

 

事前質問③:コンソーシアムで議論したいと思っていること

  • ハイフレックスな環境でリアルとオンラインが創造性を発揮できる仕組み
  • 創造性を生みやすい環境整備のあり方、組織の役割
  • 快適性やウェルビーイング以外の要素の探究
  • 人的資本価値向上に結び付けていくために経営からどのような投資を引き出せるのか
  • 技術革新を踏まえた新しい創造性像の探究

などの意見が出されました。



ひとこと

コンソーシアム第一回会合が開催された1月―10年に1度と言われる寒波が到来しました。私は神奈川に住んでいますが、朝起きてからお昼近くまで気温が氷点下!という日が続き、とても寒い思いから心が折れそうになります(笑)
そうした中、飼い犬のミニチュア・シュナウザーは、早朝に私をたたき起こし、散歩を催促します。そこからなんと、1時間の散歩です。はじめの30分間は非常につらいのですが(犬に「早く帰ろう」と何度も呼びかける)、途中の大きい公園まで来ると、ちょうど朝日が昇る時間となり、私たちを照らします。
その頃から段々と暖かくなってきます。晴れている日は空気が透き通り、遠くにある山の景色がとても綺麗に見えます。冬の恩恵かもしれません。「早起きは三文の徳」とはよく言ったもので、頭が冴え、朝ごはんもおいしいく感じます。犬の力を借りて、10年に1度の「厳しい冬」を「有意義な冬」に変えていけるかも知れません。ご一緒に朝活、いかがでしょうか。

(事務局 小川)

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