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2024年4月26日

第十七回「はたらく人の創造性コンソーシアム」議事録

AKKODiSコンサルティングの課題認識と取り組み
RICOH BIL TOKYO見学会を併せて開催

第十七回「はたらく人の創造性コンソーシアム」が3月15日、東京都港区のRICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO(以下RICOH BIL TOKYO)で開催されました。現地参加・リモート併用のハイブリッドで開かれ、企業および組織へエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供し、人的資本経営に関するコンサルティングも行っているAKKODiSコンサルティングのキャリアデザイン本部所属の相良隆志さん、山城正也さんが人材活用に関する課題認識、取り組みについて講演。「人財躍動化(*1)を通じて社会変革を目指している。その目的を達成するために、ビジョンマッチングという取り組みに力を入れている」と強調しました。

*1=働く人が「ビジョン」という原動力を持ち、「やりがい」と「働きやすさ」を感じながら、いきいきと働くこと

 

今回の会場となったRICOH BIL TOKYOは、今年2月にオープンしたリコーグループの価値共創拠点。現地参加者全員で施設見学会を行いました。講演の要旨および見学会のリポートは次の通りです。

AKKODiS 相良さん、山城さんの講演概要

・人口減少に直面する日本全体の生産性の向上に向けて、「人財躍動化」が必要となる。
・AKKODiSコンサルティングは、IT・テクノロジー分野で高いスキルを有したエンジニアを社員として育成。そうした人材を企業へ派遣すること等を通じて上流領域から現場の保守・運用まで伴走型のコンサルティングサービスを提供している。
・ビジョンを持って働く人財とビジョンに向かって力を発揮できる組織環境、その両者を実現してつないでいくための「ビジョンマッチング」の取り組みを2021年から開始し、4年にわたり継続している。
・社内キャリアプランナーが人財一人一人のキャリアビジョンを深堀りし、キャリアプランを把握したうえで配属を決定している。ビジョンマッチングを行ううえで最も重要な役割を担っている。
・ビジョンが明確であると「生き生き働いている」人を増やすことができる、という結果がアンケートで分かってきた。
・ビジョンを言語化できるように、「MISSION」「VISION」「VALUE」の3階層に細分化して整理するようにしている。
・人財一人一人のステージに応じた本質的なキャリア支援提供のために、キャリアプランナーの面談スキルを向上させる施策をとっている。
・ビジョンのヒアリングが目的となってしまうこと(手段の目的化)がないように留意し、「なぜビジョンをヒアリングする必要があるのか」を常に意識している。
・ビジョンマッチングと判定した配属の82%が12カ月を超える長期契約となり、そうでない配属の場合は58%にとどまった。
・ビジョンマッチングと判定した配属はそうでない配属と比べ、社内エンゲージメントがすべての項目で高くなる結果につながった。

 

(出所)当日発表資料より抜粋

 

▼当日資料はこちらになります
※クリックすると詳細資料をご覧いただけます

 

RICOH BIL TOKYO

RICOH BIL TOKYOは、最新のAI(人工知能)技術を活用しながら、リコーの強みである顧客接点力を生かした、お客様との価値共創活動を強化する取り組みの一環として2024年2月1日にオープンしました。100以上ある業種のそれぞれの顧客価値シナリオと、自然言語処理や空間認識分野に強みを持つリコー独自のAI技術を掛け合わせて、フラッグシップとなる価値提供事例の共創を目指しています。

Climbers Lounge施設紹介をする菊地氏

この日の見学会では、お客様をお迎えするClimbers Loungeで施設全体の説明に続き、RICOH BIL TOKYOのゼネラルマネージャー 菊地英敏さんが、デジタル技術により人々の創造性を引き出す次世代会議空間「RICOH PRISM」に関して解説。さまざまな空間演出が創造性を引き出す仕組みを紹介しました。

RICOH PRISMでの特徴的なプロジェクション演出

RICOH PRISMは例えば、会議参加者の人の振る舞いを検知し、それに応じた環境演出や会議の進め方の提案をリアルタイムにフィードバックする機能を備えています。

 

デモンストレーションで部屋全体がプロジェクションマッピングされると、参加者からはどよめきが起こりました。

ソリューションの事例紹介を受ける会員

続いて、リコーが提供する価値提供事例が紹介されました。建設、物流、ヘルスケアなどさまざまな業界に対応したソリューションが展示されており、見学時にも実際の利用を交えてデモンストレーションが行われました。活用事例等が具体的に紹介されるなかで、多くの質問が飛び交いました。

見学会にリコーの山下良則会長が飛び入りで参加し、「コンソーシアムでの議論が未来に繋がる感覚を持ちながら、じっくり進めてほしい」と指摘しました。

コンソーシアムへの期待を述べる山下会長

さらに、「社会では課題をAIなどで解決して生まれた時間で創造的なことを考えていこうとしている過渡期にある。その先の未来を創造するために皆さんにはイマジネーションをぶつけ合って欲しい」と、コンソーシアムへの期待を述べました。

特殊な仕掛けに興味津々の会員

最後に、会合での議論を基に生成された文字データが雨のように降り注ぐ様子が部屋の壁一面にプロジェクションされました。

 

すると、参加者が思い思いのキーワードを指さして近くの参加者と談笑。特殊な仕掛けで1日の議論を振りかえる様子が印象的でした。

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