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2023年4月7日
第四回「はたらく人の創造性コンソーシアム」が2023年4月7日(金)、東京都中央区の晴海トリトンで行われました。今回の会合では、株式会社パソナ(以下、パソナ)、oVice株式会社(以下、oVice) 、株式会社イトーキ(以下、イトーキ)、の皆さんが「創造性」に関連した取り組みや課題認識、アイデアなどをプレゼンしました。プレゼンは次の通りです。
◆パソナ 湯田 健一郎さん
パソナグループでは、様々な取り組みの内の一つに、ワーク・ライフ・インテグレーションの推進と創造性を高める取組がある。具体的には、「創造力=新結合力」を育むための多様な経験を重ねることに繋がる、「ハイブリッドキャリア・シャドーキャビネット・Wayマネジメント」などのプログラムがあり、それが個人・集団・組織に知の拡張、知の結合、知の精練を促すことに貢献している(詳細は下記資料参照)。
<要旨>
- 「社会の問題点を解決する」を企業理念に据え、社会の課題を正しく捉え、解決するための行動が
自社の事業目的であることを明確に発信し、個人・集団・組織に取り組む方向性・芯を浸透させ、
新たな取り組みへの機会と肯定感を醸成する。 - 地域・空間・企業・職種など異なる要素の組み合わせを行う「ハイブリッドワークシステム」を推進し、知の拡張、知の結合、知の精練の機会を設ける。
- 多様な働き方とタレントシェアリングという意識を持ち、企業が個人を所有し縛るのではなく、個人が主役で才能をシェアする多様な働き方ができるスタンスと風土を醸成する。
- 「自分のキャリアは自分が創る」を基本方針とし、プロフェッショナル人財の育成をめざした
多角的な研修・育成プログラムを展開しつつ、個人の認知や行動を高めるマイキャリアバンク、
チャレンジの日、ドリカム制度、ハイブリッドキャリアプログラムなど複層的な仕組みを整備する。 - 売上利益を追う事業活動のみでなく、文化創造や農業、キャリアチャレンジなど、良質な経験を蓄積できるプログラムや場を設け、視点・視野・視座を広げつつ、ペルソナの解像度を高める経験が得られるようにする。
- 配属事業活動以外での共動経験を経て、リラックスして話ができる仲間の絆を育む環境機会を作る。
- 会社や部署、地域の垣根を越えて、政府や行政と同じ目線で社会の問題点を議論し、新規性や有用性の議論を踏まえ、企業の立場からソリューションを社会提言するための学びとアウトプットの機会を継続的に展開する仕組みを設ける。
- 部門を超えた出会いや連携が育みやすいようなオフィスデザインを行い、全国各地の全オフィスにどこでも働く人がつながり、社員がさらにいきいきと活躍することを目的としたスペースを設置する。
- 経営理念を芯として組織横断的活動がしやすくなるよう、企業理念や行動指針の浸透を推進する組織を設置。人材サービス会社としてのノウハウやHRマネジメントの高度化にも繋がる工夫を織り込みつつ、個人の生き方や社会の在り方の「進化と深化」を促し、創造性が高い集団になるよう工夫を重ねている。
▼当日資料はこちらになります
※クリックすると詳細資料をご覧いただけます
◆oVice ジョン・セーヒョンさん
創造性はイノベーションのことだけを指すのではない。大切なことは、非連続的な発想や行動が重要。そのために、偶発的なコミュニケーションの誘発、コミュニケーションパスを増やすこと、多様な体験を奨励すること、心理的安全性の担保がカギとなる。
<要旨>
- oViceは、バーチャルオフィスのサービスを提供している。oVice本社もバーチャルオフィス上にある
ためフルリモート環境における気づきをシェアしている。 - 創造性はイノベーションを含んでいるが、それだけではない。
- 創造性は非連続的な発想、行動が重要である。
- 非連続発生のためには、偶発的なコミュニケーションを誘発、コミュニケーションパスを増やす、多様な体験を奨励、心理的安全性の担保が重要と考える。
- 従って、oViceが提供するバーチャルオフィスでは、コミュニケーションパスの機会を増やしたり、偶発的なコミュニケーションを誘発したりしている。
- 仮想オフィスでは移動が容易であるため、気軽に集まることができる。例えば、AIを使った新たな機能提供の検討などのプロジェクトが、すぐに立ち上がる。
- コロナ禍が収束してきて、オフィスの在り方も変わってきた。支社と支社の交流など物理的制約を無くす取り組みや、リアルの世界との融合などを試行している。
- 創造性のための企業側の環境づくりとして、①いつでも、どこからでも仕事ができるフレキシブルな環境を提供する②物理的な制約を感じさせないシームレスなコミュニケーション環境を提供することが重要と考えている。
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◆イトーキ 秋山 恵さん
特別な人ではなく、一般的な人が創造性をどのように発揮するかに注目。独自の調査に基づき、創造性の高い組織は具体的に8つの実践を行っていることが判明。個人、チーム、組織でビジョンを語り合い、目標と課題を共有すること、ダイバーシティに富んだメンバーで誰もが挑戦しやすい風土を作ることが重要。
<要旨>
- 特別な人ではなく、一般的な人の創造性がどう発揮されるかを探求。
- 創造性の高い組織が実践する作法、ニューノーマル時代の創造性について考察。
- 創造性の高い組織は8つの実践をしていることが分かった。
- 独自の調査で自分の創造性を100%と考えた場合、50%以下しか発揮できていないことが分かった。
- 今後は個人・チーム・組織単位でビジョンを語り合い、目標と課題を共有すること、ダイバーシティに富んだメンバーで、誰もが挑戦しやすい風土を作ることが重要。
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